開発部長と営業部長の対談

開発と営業、2つの目線で
1つの製品を生み出した際のお話を伺いました。

開発部 部長 萬田康博
開発部 部長 2006年入社
萬田康博
営業部 部長 宮里英政
営業部 部長 1992年入社
宮里英政
Q1. コロナ禍
若手の育成

プロジェクトが発足した経緯を教えてください。

新しい製品(温度調節器)を開発しコロナ禍でも元気な東邦電子を示すこと及び、社長より1製品/年の新製品を開発する事が義務付けられました。社内組織においても新部署が設立しその中の企画室より進めた案件として開発部・営業部による若手メンバーの育成も兼ねワーキンググループ(以下WG)を設置し進めて来ました。

Q2.困難だったことはなんですか?
開発部 萬田

普段から営業部で制作している日報を分析して、一定数の共通ニーズを見出す取り組みが大変でした。いろんな表現を「どんな言葉に置き換えたら共通の考えになるかな?」という考え方をしました。

営業部 宮里

部署同士の話し合いですね。開発部は技術的要素を含めた思考で意見を出してくれる。営業はお客さんにどう伝えたいか、なにが必要かという目線で意見を出す。営業的にはやはりあれもこれも入れて!となってきます(笑)
一方、開発からはコストの面などから現実的な意見をくれます。

開発部 萬田

その通りで、部署が違うと視点が違うので意見が違う。いいなと思うことが違うんです。それをまとめるのがWGを作った目的の1つでもあります。

Q3.どうやって意見を歩み寄らせましたか?
開発部 萬田

それは
お客さまのために
なるのか?

という目線で考える。

営業部 宮里

どういう商品が必要か営業と開発で目線が違うからぶつかりますね。
ぶつかり合いという程ではないですが、そういう話し合いは盛り上がります(笑)

開発部 萬田

やはり目線の違いから考えの違いは生じます。シーズとニーズと言いますが、ニーズ先行で考えることですね。意見がぶつかった時に「それはお客さまのためになるのか?」という目線で考えると、自然と意見がまとまってきます。

Q4.プロジェクトの感想を教えてください。
営業部 宮里

若い人たちが新製品を
作る土台作り
になったかな。

営業部 宮里

印象的なのは話し合うたびどんどん仕様が変わっていく。これだとなってから、話し合いが盛り上がってどんどん変更されていく。WGで新製品を作ること自体が初めての試みでした。

開発部 萬田

営業部と開発部の各WGメンバーが議論し、製品開発に携わることで、今後の拡販活動においても連携した行動となってくれると期待しています。
それがまた新たな製品開発につながる様なループがWG内に形成されていって欲しいですね。

営業部 宮里

そうですね、特に若手が開発から携わること。これから先若い人たちが新製品を作る土台作りになったかな。

Q5.本プロジェクトは今後にどう活きそうですか。
開発部 萬田

アイディアを急に求められても出てこない、データを作成する事も急には出来ません。常日頃から、情報を取得し、考察し、「製品開発のヒント」と成り得るのかを整理する習慣の必要性を感じてもらえるプロジェクトになったのではないかと感じています。

営業部 宮里

先ほどもお話している通り、開発部・営業部員で構成しましたが両部署の思想が
ぶつかりながらも意見を出し合いながらまとめ上がったグループです。WGで出し合った各仕様やターゲット業界等を検討し、出された案を各自部門へ持ち帰り更なる議論を繰り返し実施しました。PDCAPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)をこの先の定着管理とする為にも
次なる新商品に生きる活動となったのではないかと感じています。

開発部 萬田

新商品開発にあたって、若い人の意見が取り入れやすくなるといいですね。同じ産業の世界でも、技術進歩が激しい世界なので、ベテラン層の固まった考え凝り固まった考えの中に若い人の考えを入れるきっかけになればいいと思っています。

End